書評『資格取り方選び方全ガイド』（高橋書店）
資格全般について書かれた本のなかで、最近になっても毎年出ているものは、この本が唯一なのではないだろうか。成美堂出版から『最新最強の資格の取り方・選び方全ガイド』という本が出ていたが2020年以降は打ち切りになったようだ。とはいえ、毎年出ている（CiNiiによると1993年から出版されているようだ）といっても、その都度買う必要はまったくない。基本となる内容は変わらないからだ。逆に言えば、一度買えばその後も長く役に立つ。
「このような資格がありますよ」という情報が多く載っているというのが、この本の一番の特徴だろう。多くある資格からどれが自分にとって最適かということが判断できる。
逆にこの本の欠点はあまり必要がなさそうな資格が多く載っているということだろうか。載っているものも民間資格が多いので取得しても、名ばかりのものも多いと思われる。ただ、記載されてある国家資格に関しては、それが業務独占か名称独占か必置なのか書いてあるので、そこで優先順位をつけることができる。
なので、どの資格をとるか目的がはっきりしているひとにはこの本は必要ないだろう。とはいえ、目標はあっても、どの資格を取ればいいのか迷っているひとにはおすすめできる。
